ということで、子供の高校受験が終わったら乗ろうと思い、ネットの中古車サイトで安いポルシェを探し始めました。
前回の話はこちら
色は個人的に黒はあまり好みでないので、白か銀、赤か黄色が選択肢という感じです。
また老け込む前の最後のチャンスなので、昔懐かしいマニュアル車に乗りたいとも思っていました。

とはいえ、欠点や不具合が確かめられないまま、ネットで買うのはリスキーです。
私は東京在住ですが、条件に合いそうなクルマは全国に散らばっています。
特にマニュアル車はロットが少ないので、選択肢もさらに狭まります。
素人がどこまで判別できるのか分かりませんが、やはり実物を見て、見た目はキレイか、幌にダメージがないか、エンジンがスムーズに掛かるか、ミッションやクラッチはしっかり動くか、軽く走ってみて異音や違和感がないか、店主とお会いして信用の置けそうなショップか、等、直接確認したいところです。
と言いつつネットで買う
ところが、そんな感じで数日毎にネットを見ていると、なかなか面白い玉を見つけました。
九州は福岡の郊外にある、クルマ好きの中高年を相手に夫婦2人で細々とやっています、という店の扱いの98年型986シルバーの個体です。
値段は108万、諸経費込みでも118万円。十分予算の範囲内です。

サイトにアップされた60枚の写真の中には、なぜ仕入れたか、どこが問題でどうリペアしたか、小傷やシートの傷みを補修したこと、オープンカーの場合、電動ルーフがトラブることもあるので注意が必要だとか、マニュアルとオートマ(ティプトロニック)だと、故障した場合のコストを考えるとマニュアル車がいいことなど、こまごまと書かれていました。
けっこうクルマ好きの心を熱くする内容でした。
それほど名文というわけではないものの、まさにヒトに行動を起こさせる文章でした。
走行距離7万、オイルやブレーキパッド、ブレーキフルウドは交換済み、ボディの小傷も出来る範囲で修復した、ということ、またショップの初老のオーナーがこのクルマが気に入って、ショップのブログに、常連顧客とドライブに行きました〜などと写真付きで書かれていました。
ドライブに使うくらいなので、問題なく走れる個体だと判断しました。
理念を持って細々とやっているのが分かるブログ、クルマ自体はすでにメンテナンスして、消耗品もできる限り交換したこと、また実際にお店の馴染みの顧客とお店の主人がそのボクスターでドライブに行き、観光地で駐車されている写真を見る限り、十分乗れることは分かりました。
ショップに電話する
いい個体なので早めに買い手が付くのではないかと思い、翌朝、電話してみました。
今までしょっちゅうサイトは見ていたものの、お店に電話するのは初めてです。
いかにも人の良さそうな、やや呑気そうな初老の男性の声が聞こえてきました。
遠隔地への通信販売は慣れているようで、「うちは半分以上のお客さまは遠くからのお買い上げです。北は北海道、南は沖縄まで出しています。」と慣れた様子で説明を始めました。
実は直接見たかったので、内金を払ってキープしてもらい、飛行機のチケットが取れたら週末に九州まで飛ぼうと思っていました。
でも話しているうちに、何だかこれでいいだろうという気がしてきて、今晩にネットバンクから支払うので、キープしておくよう頼んでいました。
翌日、夕方近くにメールで見積もりが来て、本体価格118万円に輸送費5万円ちょっと、端数は切り捨てで合計123万円と見積もりが来ました。
ネットバンクの送金の上限を外すのも面倒だったので、3回に分けて3日間掛けて送金しました。
ちょうど週半ばでしたが、これから最後のメンテナンスや補修をして、週末にでも発送します、と連絡が来ました。
お店の主人は、「私も大変気に入っていたので、ちょっと残念です。でも喜んでいただけてよかったです」とのことでした。
確かにご主人がドライブした写真を見て(右から3代目)、この個体は大丈夫だと判断したので、ある意味、ちょこちょこ乗ってくれていてよかったです。
そもそもドイツ車は、機械を使うことを前提に設計してあるので、適度に乗っておくのがいいそうですし。
本当はきちんと実物を見るべきなんでしょうが、中古車屋の主人が写真付きで乗り回しているのと、どこがどう問題だったからどう直した、という話を細かく記載していたので、信用した、というべきでしょうか。

右から3台目
手続きは行政書士に
クルマを買うときのもう1つの関門は、法的な手続きが面倒なことです。
こちらは手続きはクルマ屋さんがうちの近隣の行政書士に依頼して代行してくれるとのことで、入金の2日後に封書が送られてきて、委任状に実印を押し、また地元の役所に行って印鑑証明書を取得してきました。
実印を押した委任状と印鑑証明書を返送して、あとはお任せとのことです。
地元の役所への行き帰り1時間半、印鑑証明の発行に300円でこちらの手間は終わりでした。
次の週になりましたが、週明け早々に、近隣の市町村の市外局番からの電話が鳴りました。
行政書士と名乗る、朴訥そうな初老の男性の声がして、手続きを進めているとのことでした。
駐車場の問題
市街地でクルマを買うときは車庫証明が必要ですが、2シーターのお遊びクルマの購入を考えるとき、ここが一番の問題だと思います。
夫婦2人ならともかく、子供がいると、もう乗れないのですから。
うちはそれを見越して、旗地を買っており、幅が2.5m奥行き10mくらいあるので、縦置きでクルマが2台は置けるようになっています。
週明け早々に電話をもらいましたが、春休みで家にいた息子によると、木曜に警察の方が来てうちの駐車場スペースを測っていき、「お父さんに確認したよ、と言っておいて」と言い残していったそうです。

縦に2台置ける
スペース的には問題ないはずですが、これで一安心です。
でも、普通はこれがネックで諦めるか、少し頑張って近隣に駐車スペースを借りるか、という話になって、ここで諦める人も少なくないような気がします。
もう1つの作戦としては、所有はボクスターだけにして、家族で遠出する時とかは、近隣のレンタカーやカーシェアを借りるというのも想定されます。
雨の日に徒歩でクルマを借りに行くのも面倒ですが、駐車場代も掛からないし、徒歩5分以内にカーシェアリングのあるコインパーキングなどあれば、検討に値するものだと思います。


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