自分は音楽好きなので、ドライブ中も音楽は欠かせません。屋根をオープンにして、好きな音楽を流して走る、ようやく夢が叶いました。
ところがうちのボクスター986の右側のダッシュボードスピーカー(助手席側)の音が、結構割れていることに気づきました。
最初はそんなにひどいとは思いませんでしたが、何だか音割れはどんどんひどくなってきました。
特にドラムやベースの低音ではひどいビビリ音で、まともに音楽が聴けるレベルではなくなってきました。
当初は、手元のBlurtoothスピーカーを後ろに積んでいましたが、急ブレーキで前に落ちてきたり、いちいち乗り降りのたびに電源スイッチを入れたりするにも面倒で、スピーカーの修理を決意しました。
ゴム系接着剤で補修を試みる
まずはスピーカーの振動部周囲のクッションを、ゴム型の接着剤で補修しようとしました。
スピーカーの周囲の可動部分のリングエッジを買い、中央のコーン(紙の振動部)を活かして補強しようとしました。
まずはT20のL型トルクレンチを使って、ダッシュボードスピーカーの上下に付いているネジを外します。
ネジがトルクレンチという特殊な形状の上、フロントガラスに工具が当たるので、意外に外しにくいです。自分はたまたま昔、Mac miniのHDD交換用に買っていた上記のL字型レンチを持っていたので、何とかなりました。
ようやく取り外したのですが、クッションがもうボロボロになっていて接着剤をつけようとしたら、かなり劣化していて半分溶けてベタベタになったスポンジが指先についてしまい、手が汚れてしまいました。劣化がひどく、補修部品で付けてもきちんと固定できそうにありません。

いちおう接着剤でリングエッジを付けてテストしてみましたが、ひどい音割れとビビりは改善されないどころか、さらに悪化していました。ゴム系接着剤もべったり付いているし、周辺はボロボロ。
もう元のスピーカーを使う事は不可能だと理解しました。ここまで劣化していなければコーン周辺の可動部を接着剤で固定するとか、パッキンを張り直すとかで対応できることもあるようなのですが・・・。
次に、ネットで純正でも互換品でもいいので、交換用の部品がないか探してみました。
その結果、いくつか海外のオンラインパーツショップを見つけましたが、部品代が1本15,000円で送料もそれなりに掛かりそうです。うーむ、30,000円も出すなら、もう少し選択肢があるだろうと考えました。
Amazonで10cmスピーカーを探す
ネットで同じような悩みを持っている人がいるかと探してみたところ、修理工場の方が市販のスピーカーを使って独自に986用のスピーカーを修理している例を見つけました。
その方はフォステクスの103と言う、自作派の定番のフルレンジ10cmスピーカーを使っていました。Amazonで探すと、安いもので1本1,700円前後でありました。
ところが、周囲の金具が割と広めで、狭い986ボクスターのスピーカーのスペースに収まるか、ちょっと不安です。
そこで同じサイズで探していると、パナソニックのスピーカーEAS10P622Bというのが1本1,300円弱で見つかりました。周囲の金具もコンパクトで、スペースに収まりそうです。
レビューなどを見ると、フォステクスの方が音質は良さそうですが、もともとカーステレオを想定しているパナソニックの方が耐久性は高そうです。
と言うことで、こちらを2本オーダーしました。
紫外線接着剤とアルミテープで固定
交換用のスピーカーが届いたので、3本のネジを外して、オリジナルのスピーカーを取り外しました。
コンデンサーを介してツィーター(高音域の小さなスピーカー)にもつながっていましたが、そこもニッパーで根元から切り取ります。

まずスピーカーのフレームにパナソニックのスピーカーを置き、位置決めをして、最近テレビCMとかでも見る歯医者さんが治療に使っていると言う紫外線で凝固する強力ボンドで止めました。純正らしきものから同等品や模造品みたいなものがいくつか見つかりましたが、いちおう修理用に2,500円の純正らしくものをゲットしていました。

とはいえ、歯の詰め物もたまに取れてしまうことを思うとボンドだけでは心もとないので、加えて、アルミテープを使ってスピーカーの周囲とフレームをしっかりと密着させて補強しました。

この作業の1番の困難は、アンプから延びているスピーカーのコネクターです。このコネクターがないと、フロントのカーステレオのアンプから延びているスピーカーケーブルに接続できません。
何かドイツか何かの工業規格品か、どこかで探せばあるのか、とか調べてみませんが、ちょっと分からず仕舞い。きれいに古いスピーカーから取り外せれば良いのですが、元のスピーカーの周囲の補強のプラスチックと一体化しており、それは無理そうです。
結局コネクターの取り外しは諦め、ニッパーで古いスピーカーのプラスチック部分を割って、金属の端子の部分だけ取り出しました。端子の間隔だけ合えば、あとでアンプ側のコネクターに押し込んで、絶縁テープで固めておけば何とかなると考えました。

後は、新しいスピーカーとそのコネクターの端子を補強のために二重にしたリード線でつなぎ、しっかりとハンダで固定しました。
ダッシュボードに取り付け・・・そして復活
さて、満を持して愛車のダッシュボードに取り付けます。
スピーカーの下は他の配線等であまりスペースがなく、それほど余裕はありませんが、パナソニックのスピーカーは何とかギリギリ入りました。

オーディオ好きならフォステクスとかが良かったような気もしましたが、周囲の金属部分の幅が広いので、金属用ノコギリ等でカットしないと使えないかもしれません。
また後で冷静に考えると、パナソニックのオーディオといえば、我々中高年には懐かしいテクニクス・ブランドがありました。その技術が継承されているか分かりませんが、それなりのクオリティはあるかと思います。
そして懸案のコネクターもうまくつながり、何かの弾みで外れたりしないよう、絶縁用ビニールテープを3回巻きつけて、ぎゅっと固定しました。

ネジ止めしないで、ボクスター986のキーを回してFMラジオを付けてみました。ちょっと固い音質ですが、左右のスピーカーから軽快な歌が流れてきました。

ということで、紫外線ボンドとアルミテープの耐久性しだいですが、これであと10年くらいは986ボクスターとの日々を楽しめそうです。


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