【ポルシェ・ボクスター986】2年間の維持費を振り返る

コスト

早いもので、ボクスター986がうちに来てから、2年が過ぎました。

まだ自分の隠し口座の残金の範囲に収まっているので、もうしばらくは所有できそうです。

あれほど文句を言っていた配偶者も、一番非力な初期型とはいえ、水平対向6気筒ミッドシップの走りと、腰のあるスポーツサスペンションの乗り心地、そして何よりオープンカーの心地よさには抗えないようで、いそいそとドライブに付いてきたりします。

幸い、それほど傷んだ個体ではなく、消耗品を換えた以外の大きなトラブルはありませんが、それでもちょこちょこと修理やパーツ交換はしていました。

それらに、どのくらい掛かったか、丸2年の出費を振り返ってみたいと思います。

なおガソリン代は入れていません。毎月1万円でお釣りが来るくらいなので、年間10万円くらいかと思います。

本体

114万円(諸経費込み)。相変わらずスポーツカーの旧車の値段が上がる中、ロットが多いのかなかなか値崩れが止まらない初代ボクスター986ですが、いちおう自分のはマニュアルミッションなので、多少は価値があるかとは思います。

本体価格と販売店の中古ショップのある福岡県からの輸送費(船便+東京港から陸送)込みで、この値段でした。

輸送書類

任意保険

3万3千円(1年当たり)。いちおう対人無制限、また運転者は年配で無事故の自分だけなので、これまでの高い等級とネット通販保険の利用で、安く抑えられています(最初はチューリッヒで2年目からソニー損保)。

ETC受信機

5千円。ちょうど首都高速のキャンペーンでキャッシュバック(QUOカード)があり、実質5千円でETCを取り付けました。時折、高速道路やバイパスで東京から湯河原、伊豆、甲信越に出かけるので、これは必須です。

●スペアキー

1万6千円。中古車ではよくあることかもしれませんが、スペアキーがありませんでした。古い車ですが、ちょうどポルシェ社がイモビライザーを導入し始めた時期なので、近隣の合鍵ショップとかで対応できず、少し困りました。

イモビライザー対応可能な業者さんに家に来てもらい、作業してもらってスペアキーを作成することができました。

タイヤ

6万円。購入時は前がミシュランで後ろがナンカンという妙な組み合わせでしたが、相当換えていないという、危ない状態でした。楽天の安いショップでハンコックタイヤを買い、近隣の個人のタイヤサービス業者さんで取り付けてもらうことで、ポルシェ認定のいわゆるNタイヤを買ってディーラーで着ける場合の3分の1程度の値段でタイヤを交換できました。

ハンコックもポルシェ・マカンで採用されているくらいなので、市街地や郊外で安全運転している分には、全く問題ありません。

税金

5万1千円(1年当たり)。2,480ccとはいえ3ナンバー、また製造から13年を超えた割り増しもあり、毎年の自動車税は少し割高です。とはいえ、この気持ちいいクルマで屋根を開けてドライブできることを思えば、何だか5万円なんてはした金に思えてきます。

と、何だか大乗フェラーリ教の自動車ジャーナリスト・清水草一さんのフェラーリ本みたいになっていますが。

オイル

2万5千円。マニュアルには2万kmごととありますが、多くの先達の方を意見を見ると、5千km、または半年程度で交換がいいようです。

うちもそろそろ9か月を過ぎたので、またモービル1でオイル交換します。前回はポルシェ・クラシックのサイトを見て5W-50にしましたが、どうも粘性が高いようなので、5W-40にしてみます。

モービル1 FSX2

カーカバー

1万円。最初はコストコでRAIN-Xを買いましたが、1年ちょっとで粉を吹くようになってしまい、却ってボディやソフトトップの布地が汚れてしまうようになったので、別のふつうの化学繊維のカバーに買い換えました。それぞれ5千円で少しお釣りが来るくらいの値段です。

うちはガレージが屋外なので、ボディだけでなく、ソフトトップを紫外線や雨風から守るためにも、カバーは必須だと思っています。

安いカバーでもそれなりに使えている

エアコン・フィルター

3千円。これはAmazonでサードパーティ製を買って、特殊なトルク・ドライバーがたまたま家にあったので、それで交換できました。

最初はエアコンを使うとかなりホコリ臭かったのですが、交換時に見たら数年替えていないのか、けっこう汚れていました。

この交換作業は簡単ですが、エアコンのチャンバー内張りのスポンジが劣化してエアコン口から噴き出してくるという、986と996特有の症状も出ているので、これは専門家にお願いして、もっと強化された素材の内張りを張り直した方がいいのかもしれません。

ステアリング裏の支柱

2万3千円。ステアリングの裏に、クラクションを鳴らすため4隅にゴム・ブッシュが付いた金属プレートが入っていますが、このゴムが劣化してバネの役割を果たさなくなったため、ちょっとした衝撃で「ファオン」とクラクションが鳴ってしまうトラブルに悩まされました。

傍目からは、煽り運転をしている悪いポルシェに見えたと思います(冷や汗)。

パーツ屋でこの金属プレートを買い(1万2千円)、近隣の懇意にしている修理工場で取り付けてもらいました。1時間程度の工賃込みですが、ディーラーに頼んだら、この倍以上は掛かりそうです。

劣化した古いリテイリングフレーム

車検

12万円。これは上述の近隣の懇意にしている修理工場にやってもらいました。ただし後で専門ショップで見てもらったら、前輪のブレーキ・ディスクの厚みが規定値以下まで擦り減っていた、なんてこともあり、次は20~30万円くらい掛けてもいいので、専門ショップに見てもらおうかとは思っています。

ウィンカー・レバー

7万円。ステアリングの両脇に、ウィンカーのレバーとワイパーのレバーが付いていますが、ここのバネがかなり金属疲労を起こしていたようで、ある日、ウィンカーを点けて曲がっている最中に手がぶつかってしまい、逆方向に力が掛かったら、パキッと音がしてツメが折れて、ウィンカー・レバーが固定できなくなってしまいました。

特に右折の際は、交差点の真ん中でウィンカー・レバーを押さえながらで、けっこう大変でした。
これは自宅から少し離れていましたが、隣りの杉並区に専門ショップを見つけて修理を依頼しましたが、店主が部品の信頼性が全然違うので高いけど純正がいい、とお勧めされたので、割高ながら純正部品を取り寄せて直してもらいました。

カーステレオのスピーカー

5千円。ダッシュボードのスピーカーのコーン紙(振動部)がボロボロに劣化していて、自分の好きなソフトなジャズやボサノヴァでさえ、ヘヴィメタ顔負けのディストーションが掛かってしまうので、スピーカーを交換しました。

半日以上潰した自分の人件費は別として、Amazonで取り寄せたPanasonicのカーステレオ用スピーカー2本とアルミテープや紫外線ボンドなどの費用でこんなもので修理できました。

フロントトランクのダンパー

3千円。ダンパーが劣化してきて、トランクの蓋であるボンネットの重さを支えられなくなってきて、何度か後頭部を叩かれ、サードパーティ製のパーツを買って交換しました。交換自体はマイナスドライバーでダンパーのツメを外すだけなので、すぐに出来ます。

何とリアダンパーも最近、緩くなってきているので、同じくらいのサードパーティ製パーツを取り寄せました。近々、作業する予定です。

クラッチ・プレート、前輪ブレーキ・ディスク(2枚)

24万円。クラッチは特に滑るということはなかったのですが、ミート・ポイントが思い切り近くて、1㎝も踏まなくても半クラッチになるので、相当擦り減っていることが予想されました。

そこで同じ世田谷区内にある専門ショップで見てもらいましたが、何と、擦り減ったクラッチ・プレートの一部が突起になっていて、そこが引っ掛かるのでクラッチが滑らずに済んでいた、という、なかなか恐ろしい話でした。

また前述のように、前輪のブレーキ・ディスクの厚みが規定値よりかなり擦り減っていて、あまり薄いとディスクが欠けたり割れる危険もあるとのことで、クラッチ・プレートと併せて交換してもらいました。

摩耗しきったクラッチ板

ウィンカー・レバーをお願いしたショップでは、部品の信頼性が全然違うから、という理由で長持ちさせたいなら、と純正部品を勧められましたが、クラッチ・プレートとブレーキ・ディスクの場合は、そのショップで以前から使っているサードパーティ製でも十分だ、値段は安いし、使い勝手は変わらないから大丈夫と言われ、サードパーティ製部品でお願いしました。

それぞれの店主の方の考え方や経験、また実際に使ってみた感触など、いくつかの要素があるのでしょうが、異なる考え方に触れられて、面白かったです。

特にドイツ車のブレーキ・ディスクは制動時に摩耗して黒い粉を吹いてホイールが汚れてしまうので、ものぐさな自分としては、次はサードパーティの摩耗しない(=ダストが出ない)タイプのディスクがいいなあ、と思っているのですが。

まとめ

というわけで、2年間の所有費用(ガソリン代別)は以下の通りです。

項目 金額
任意保険(2年分) 68,000円
ETC 5,000円
スペアキー 16,000円
タイヤ 60,000円
自動車税(2年分) 103,000円
オイル交換 24,000円
カーカバー(2枚) 10,000円
エアコンフィルター 3,000円
ステアリング裏のプレート 23,000円
車検 120,000円
ウィンカー・レバー 70,000円
カーステレオのスピーカー 5,000円
トランクのダンパー(フロント) 6,000円
クラッチ・プレート(工賃込) 190,000円
 ブレーキ・ディスク(工賃込) 50,000円

というわけで、2年でガソリン代とは別に、約76万円の維持費が掛かっています。1年に付き、35〜40万円くらい掛かっているという感じですね。

わりと走行距離も少なく(購入時で7万㎞)、おそらく屋内で保管されていたと思われる状態のいい個体なので、安く済んでいるという気もしますが、それでも軽自動車や小型の国産車であれば、年間20〜30万円くらいで済むでしょうから、20年落ちの中古という事情はあるにせよ、それなりにコストは掛かると言わざるを得ません。

とはいえ、この気持ちの良いフィーリングはなかなか止められないので、資金が続く限り、またマニュアル車を運転する気力、体力がある限りは、このまま所有し続けたいとは思っています。

コメント

  1. ゆめちゃん より:

    はじめまして。この度ボクスター986を購入させて頂きました。納車は来週の予定ですが、予習のためこちらの記事を読ませて頂いております。記事が具体的で分かりやすく、大変参考になっております。今後とも拝読させて頂きます。宜しくお願い申し上げます。

    • money-admin より:

      コメントありがとうございました。最近、更新をさぼっておりました💦 すでに楽しんでいらっしゃる頃と思います。暑い日が続きますが、ぜひオープンの走行をお楽しみください。私も下旬には信州あたりを走ってきます!

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